ビートファイターAce公式サイト

ダンスパフォーマンスユニット[ACE-えーす-]が作ったオリジナルのヒーロー“ビートファイターAce”のホームページです。

ストーリー・設定


【ノベル】ビートファイターAce BGストーリー

会話文に キャラアイコンや(・∀・)つ顔文字を使って表現する『顔文字ノベル』 

BGストーリータイトル
著者:カドッチ


『ビートファイターAce BGストーリー』とは
普段の稼働実験(ヒーローショー)では表現できない
ビートファイターAceの世界設定にもとづいて書かれた物語である。

主人公“りっちー”は どうしてAceになったのか?
アメダ会設立の本当の理由とは?
研究所所長の“ハカセ”には重大な秘密が!

今まで誰も知らなかった
ビートファイターシステムの真なる機能が明かされる!(かもしれない…)


【本編】 ※この物語はフィクションです。※話が進むと前の話にアイコンや画像が追加されることが有ります。

measure 1. 『りっちー&にゃお』

measure 2. 『装着!ビートファイターシステム』

measure 3. 『誕生!ビートファイターAce』(前編)

measure 3. 『誕生!ビートファイターAce』(後編)

■measure 4. 『初めての稼働実験!』(11月1日公開予定)


※ご意見ご感想はこのページのコメントに遠慮無くどうぞ♪


ビートファイターAce BGストーリー 3前編

measure 3.『誕生!ビートファイターAce』
(前編)
プロトビートファイター

りっちー「( ̄▽ ̄;)ハカセー! 大丈夫なんですか?これ...」

期待に胸踊らせていたダンス用特殊スーツを遂に装着できると思った矢先のトラブル。
ふくらんだ風船から空気がぬけて一気にしぼむ様な感覚を味わうりっちー

ハカセ「ヽ(´Д`;) アハハハ!な~に心配は要らないよ~。君のテンションレベルが足りなかっただけの話さ!」

にゃお「(・・?) テンションレベル~?なんですかそれ...」

それは、にゃおも初めて聞く専門用語だった。もちろん、システムの大まかな機能や使い方はレクチャーを受けていたのだが、細かい専門用語や原理などは教えてもらっていなかったからだ。

ハカセ「ああ、そうかー。( ̄∀ ̄)じゃあ、いい機会だから、ここで『ビートファイターシステム』についてザッと説明しておこう!」

ダンス用特殊スーツであるビートファイターシステムには、大きく分けて二つの機能が備わっている。

一つは、装着者本人のダンスから生じる運動エネルギーと音楽の波長を共鳴させることで大きな電力を発生させ、それをエネルギーとして装着者の身体能力を飛躍的に高める
『身体能力超向上機能(ダンスキレキレ機能)』。

もう一つは、音楽や観客の歓声を吸収し、特殊な波動に変換して装着者の脳に送り込むことで自信とヤル気を大きく高める
『精神面超強化機能(テンションアゲアゲ機能)』だ。

この柱となる二つの機能を互いにバランスよく稼働させることで最大限の力を発揮することができるのである。

ハカセ「ただ、この二つの機能のスイッチを入れるためには一定以上のテンションレベル...つまり『踊りたくてしょうがないぜ!』な気持ちが必要なんだ。
それは、本人が自信を失っていたり、ダンスへの興味が薄れていると、この二つの機能のパワーに耐えられず、体や精神に大きなダメージを受けてしまうことが分かっている。つまり安全装置というわけさ (゚Д゚)ノ」

それを聞いてりっちーはハッとした。
確かに今の彼はダンスに対する気持ちの度合が高いとは言い難い。それも最近感じ始め、気がつけばだんだん踊れなくなってきていた。

りっちー(そう言えば...(・_・;) たしか誕生日を迎えてから急にだ...)

りっちーが24歲の誕生日を迎えた3月22日 を境に毎晩、あの海で溺れる悪夢を見るようになっていた。
さらにダンス練習ではミスを連発。それでも4月20日の『チームACE単独ライブ』への義務感で踊り続けてきたのだが...
正直今の彼は、ダンスを楽しく踊っているとはいい難かった。テンションレベルが低いと言われても無理はない。
悔しいが、納得するしかなかった。

りっちー「(゚Д゚)ノ ちょっと気分転換に行ってきていいですか?」

ハカセ「ああ、(・∀・)立ち入り禁止の部屋以外なら自由に見学して構わないよ。
1時間位したら戻ってきてくれ。じゃ、ヨロシク~♪」

にゃお「(^-^)私もついて行こうか?」

りっちー「いや、ひとりでブラブラしてくるよ。(´ー`)」

そう言うと、 彼は入口に向かって歩きだし、背を向けたまま左手を振って部屋を出て行った。
その後ろ姿は、少し寂しげに見えた。

にゃおハカセ...(´・-・`)りっちーは大丈夫なんですか?もしかしたらこのまま...」

ハカセ「(・_・;)うーん...システムの出力を下げて、テンションレベルが低くても装着できるように調整するしか無いかな。
本来の力は発揮できないだろうけどね...」




りっちー「しっかし、(*゚◇゚)こんな施設が秋田市の地下にあったとはねー!」

あてもなく廊下を歩きながら、TVのヒーロー番組で見たような本物の秘密基地を満喫するりっちー
するとその時、目の前の部屋から何やら軽快な音楽が聞こえて来て足を止めた。

それはアニメソングで、りっちーも何度か聴いたことのある曲だった。

興味を持ったりっちーは、そ〜っとその部屋の扉を少し開けてみた。すると、二人の若い男が大きな鏡の前でダンスの練習をしているのが見える。

りっちー「これは『踊ってみた』系だよな…」

『踊ってみた』系ダンス。
ネットの動画サイトを中心に一般ユーザーによって広められた創作ダンスで、アニメやゲームのアレンジ曲などにオリジナルで振りを付けたり、真似て踊ったりした映像を投稿・視聴して楽しむ。投稿タイトルに「…を踊ってみた!」などと付けるところから、こう呼ばれている。
今ではダンスジャンルの一つと言ってもいいくらいだろう。

決して背が高いとは言えない二人。時々合わない所やミスもあるが、スピーディーでキレの良い動きと、何より本当にダンスを楽しんで踊っているように見えた。

今のりっちーには、この二人が自分よりも輝いているように感じた。

りっちー「  |ω・`) 今の俺に足りないのはコレなのかな…?」

しばらく彼らのダンスをこっそり覗いていると…

???「あれ?Σ( ̄。 ̄ノ)ノ 誰かいる?」

気付かれた!
どうやら大きな鏡に姿が映っていたらしい。

りっちー(しまった!
壁 |ωΟ。)ヤベッ!
壁 |彡サッ!
壁 |д・)チラ …)

???「…あ!もしかして、りっちーさんですか?」

???「え?りっちーさん?どこどこ?
(゚Д゚≡゚Д゚)」

驚いたことに彼らはりっちーを知っているようだ。正体がバレてしまっては仕方がない。りっちーは恥ずかしそうに彼らの前に出てきた。

ビートファイターAce BGストーリー 3後編

measure 3.『誕生!ビートファイターAce』
(後編)

りっちー「…あ、ど、(ノ∀`●)どうも…りっちーです。なんで知ってんの?」

おかしい…やはりテンションが低すぎる。
いつもの彼ならば…

「どうもー!りっちーでーす☆(ゝ。∂)オレの事知ってるなんて嬉しいな~も~♪
ヨロシクね~o(^o^)o
ウ〜ンマ♪(~ ̄³ ̄)~ I love youぶちゅー♪」

…などと相手に引かれかねないほど陽気に自己紹介していたことだろう。(たぶん...)
さらに、彼らが自分の事を知っていたと言う不意打ち感が調子を狂わせてしまった。

???「あ、オレはブラックっていいます!ここの研究員ダンサーで、アクションも練習してます。りっちーさんが今日来る事はハカセから聞いてたんで(・∀・)」

???「ヾ(o´▽`)ノ ハーイ☆初めまして!見た目はカラッと中身はジューシーのカラアゲでーす!
………ヨロシクお願いしまーーーす♪」

りっちー「( ̄▽ ̄;)…」

ブラック「なぁカラアゲ…ヽ(•̀ω•́  )その挨拶ってステージ用だろ?ここは普通の自己紹介で良いんじゃねー?」

彼らはビートファイターシステム研究所の専属研究員ダンサーで、2人で『ブラカラ』というダンスユニットを組んで活動しているらしい。

ブラックはキリッとした顔立ちの真面目そうな若者だ。声にも張りがあって硬派で一直線な印象を受けた。それゆえ、ツッコミはなかなかに鋭く厳しい!

カラアゲは背は高くないが筋肉質で童顔。陽気だがマイペースがあだになって場の空気を時折凍らせるタイプだと感じた。が、それもまた面白いキャラクターといえるだろう。

二人のバランスは実に良い。まるで漫才コンビのようだ(笑)

二人ともTVヒーローやアニメが好きで、りっちーともウマが合いそうだった。
三人は意気投合し、しばらく雑談を楽しんでいた。
すると不意にりっちーがある提案を切り出した。

りっちー「そうだ!( ・∀・)ノ  二人にお願いがあるんだけど…」




りっちー「ヽ(*´∀`)ノたっだいまー!」

第一研究室に戻ってきたりっちーは、先ほどとは打って変わって明るい表情になっていた。

にゃお「(*⌒▽⌒*)何かいい事あったの?」

りっちー「(o ̄∇ ̄o)♪へへ…まーねー!」

にゃおハカ!今ならビートファイターシステムを装着できるんじゃないですか?」

明るくなったりっちーのオーラを感じたにゃおは、今度こそという期待を込めてハカセのゴーサインを待った。
だが…

ハカセ「(;一_一) 残念ながらそれはまだ無理だ…すまん」

その場が一気に冷たくなる。二人の表情はみるみる曇った。
彼らにはその理由を想像することすら出来ない。なぜ無理なのか問いただそうとしたとき。

ハカセ「1週間の時間をくれ!それまでにりっちーが100パーセント装着出来るように調整してみせる!
(。`・ω・)9"」

にゃお「えー!Σ(゚д゚lll) イベント当日になっちゃいますよ!」

ハカセ「大丈夫だ!(▼ω▼) 本番には間に合わせる。チーム『ACE』のリーダーである君にピッタリの最高のスーツを用意しよう!
僕にアイデアがあるんだ。」

りっちー「…ならお願いします。
(`・ω・´)キリッ  オレ…頑張るんで!」




2012年4月20日  ここ『土崎ドリームタイム』というカジノバーに、りっちーにゃおをはじめとする数人の若い男女が集った。
ダンスパフォーマンスユニット[ACE‐えーす‐]に所属する彼らは、今まで小さなお祭りやダンスイベントでの出演に甘んじてきた。
今回とて決して広い会場ではない。客はせいぜい50~60人といったところであろう。
それでも自分たちだけで観客を集めるステージは今回が初めてであり、今持てる最大限のパフォーマンスを発揮できる念願の舞台なのだ。
彼らは、それぞれの思いを胸に会場へと歩みを進めた。

ACE パフォーミングナイト!』本番前。
りっちーにゃおの二人は他のメンバー達とは別に、建物の裏に設置した青いテントの中に居た。

りっちー「こ、これは( ゚д゚ )…!」

にゃおハカセ…(゚O゚)このために1週間かかってたんですか!」

ハカセ「(ΦωΦ)フフフ…いかがかな?ビートファイターシステムを今のりっちー専用にカスタマイズしたんだ!」

そこにあったのは、黒と銀色だけのシンプルな以前のダンス用特殊スーツとは少しデザインが違っていた。
基調は同じだが、所々に赤、黄、青の原色がポイントに使われ、カッコイイがやや無骨だったデザインにオシャレな感じが加わえられていた。

りっちー「それにコレは…『ACE』…」

にゃお「あーホントだ!(*゚◇゚) マスクの横に『ACE』って文字がある!スゴーい♪」

ハカセ「さぁ!(▼ω▼)装着してみろ、りっちー
チーム『ACE』のエースダンサーは君なのだから!」

りっちー「ハイ!(・ω・)ノ*。.・°*!」

りっちーは、装着者用の六角形プレートに飛び乗った。
こみ上げる高揚感とみなぎる力を感じる。

そして特殊スーツが光って見えた瞬間!マネキンから外れた各パーツは自動的にりっちーの体へと吸い寄せられて行く。

足、脚、腰、胸、腕、手、肩、最後に頭のパーツであるマスクが装着されると、各パーツの光は落ち着き消えていった。

そこに残ったのはTVに出て来てもおかしくない、紛れもないカッコイイ ヒーローだ!

ハカセ「エクセレント!ついに誕生したな。君は今日からこう名乗るんだ!」

燃えるハートをリズムに乗せて!
刻むビートが生み出すエナジー!
掟破りのダンシングヒーロー!
ビートファイターAce

Ace横顔

【予告】

Ace「な、Σ(゚д゚lll)何だよこいつ等!」

「ビリビリー♪」

にゃお「Aceー!・゚・(つД`)ノ 助けてー!」

Ace「え?( ゚д゚ )オレ?」



【次回】
ビートファイターAce BGストーリー
measure 4.『初めての稼働実験!』

テンション上がってキタ━(゚∀゚)━!

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ビートファイターAce BGストーリー 1


measure 1.『りっちー&にゃお』


「助けて…息ができない…よ…」

何も見えない暗闇の中でもがいている僕がいる…
どうしてこうなったんだろう?
身体が思うように動かない…。
それでも心臓の鼓動(ビート)だけはドン・ドン・ドン・ドン…とリズミカルにハッキリ聴こえてくるんだ!

ここはどこ? 僕は…だれ?

「助けて…たすけて…お父さん!」
     
     
     
「う、うーん(;´д`)…ガハッキュホ!(゚o゚;;」

うなされながら、一人の青年が悪夢から目覚める。
長めの金髪が寝汗を吸って爆発的寝ぐせを形成していた。

「スーパーサイヤ人…?」

枕元にあった手鏡に映る自分の顔を見て思わず呟く。
昔見たアニメのキャラクターにそっくりだったからだ。
だが笑えない。

またあの悪夢を見てしまったからか…
このところ同じ夢をよく見る。
5、6才位の自分が海で溺れ、暗闇の中でもがき苦しむ夢…

「┐(´д`)┌ヤレヤレまたか… さ、仕事行かなきゃ…」

スーパーサイヤ人髪をとかし、いつものように身支度を整えると夢のことは忘れて車に乗り込んで職場に向かった。

"りっちー"  彼は周りからそう呼ばれている。
本名は"オサナイ・リョウ"。見た目も態度もチョイとチャラい青年ダンサーで、クラブのDJを務めた経験もある。

職業は意外にもパティシエで、彼の作るケーキはなかなかどうして評判が良い!
性格は好き嫌いのハッキリした我が道を行くタイプだが、真面目で面倒見のよいリーダー気質という一面もある。
しかし目立ちたがり屋で小心者…至って普通の男である。
パラパラと呼ばれるダンスを得意とし、時々クラブイベントなどで披露してはいたが、ブームが去って久しい昨今、何か新しいパフォーマンスができないものかと模索していた。
時は2012年3月、雪が溶け始め、春の気配を感じ始めた頃であった。

りっちー「とうちゃーく!」

彼の仕事場は"菜酎鈴(なちゅれ)"と呼ばれる小さなレストランで、彼の父親が経営しているお店だ。

りっちー「父さん おはよー…」

いつものように開店準備に取り掛かろうとする息子。だが、彼の父は何かを感じていた。

「"リョウ"…最近なんか元気無ぇーんでねーか?風邪でも引いたか?」

りっちー「え?!!(゜ロ゜ノ)ノ"
わかるー?どうも身体がねーダルくて…同じ夢何回も見るし…(;´д`)」

「どんな夢よ…(´・ω・`)?」

りっちー「( ̄-  ̄ ) んーと、あんまりよく覚えてないんだけどさ~、海で溺れて助けを呼ぶんだけど、真っ暗闇になってって感じ。あと自分が5歳くらいの子供でさー…」

「ハッキリ覚えてるねが!( ̄▽ ̄;)」

りっちー「あ、だよねー(笑)心配ないよ。そのうち治ると思うから…」

半分は強がりだな…と思うほど、最近のりっちーは明らかに元気がなかった。

(あれから24年…遂に来たって事か…)

心の中で りっちーの父親は呟いていた。
思い当たる事が確かにある。しかしそれは決して思い出したく無い出来事であり、決して息子には伝えたくない事実であった…

りっちー「何?父さん何か言った? 24年?」

「え?あ、なんもなんも言ってねーよ!」
(なして聞こえたべ…?(;・∀・))

りっちー「もしかして、オレって小さい時に海で溺れたことあるの?全く記憶ないけど…」

幼い頃の過剰な恐怖体験は、時にその記憶を封印してしまうことがあるらしい。
だが、りっちーが初めて海に行ったのは小学校5年生の夏であり、無論溺れた事実はない。

「そんな事は無えーよ…海は危ないから、お前が小さい時は行った事無いからな…
さぁ!気持ち切り替えて仕事だ!夢なんだから気にすんな!疲れてるだけだって…」

そうだろうな…と自分に言い聞かせ、りっちーもそれ以上この話はしなかった。
少し心に引っかかったが、それも時間と共に忘れていった。


2012年4月某日
この日りっちーはダンスの練習をしていた。近くダンスイベントに出る予定なのだ。
ここはダンス仲間"にゃお"の自宅。いつも練習場所として広い部屋を提供してくれている。りっちーにとって、それは大変ありがたい事だった。

熱心に練習を繰り返す りっちーだったが、その顔色は悪く、吹き出す汗も尋常ならざるものだった。

おかしい…明らかにおかしい…
どんなに練習しても、踊っても、上手く踊れない…っていうか 全くテンションが

りっちー「上がらねー! ヽ(;▽;)ノ」

"ゴー・ビート・クレイジー"このユーロビート曲は今まで何度もパラパラで踊ってきた。
なのに、テンポが明らかにズレる!
ステップを踏めば自分の足を踏んずける!
キメポーズでチンパンジー顔になる!

りっちー「全然いつものオレじゃなーい!
ヽ(`Д´)ノ
も、もしかして…
これがスランプってやつなのかー!?
Σ(゚д゚lll)」

混乱・不安・焦り・呆然…
今の彼にはこれらの心理状態が ただグルグルと渦巻き、繰り返されるだけ…
初めてだ。これほどまでに自分の身体が思い通りに動かなくなったのは…

りっちー「本番まで時間がないのに、こんなんじゃ無理だな…(T_T)
にゃおに何て言い訳すれば…どうしよう…」

もはや『どう言い訳したらいいか?』のみが頭の中を支配していくりっちー
ダンスを上手く踊るためには?と考える余裕はどこにもなかった…

こうして思案を堂々巡りさせること数分、
突然扉が開く音と共に女の声が聞こえてきた。にゃおだ!

にゃおりっちー! お疲れ様♪
(n‘∀‘)η
どう?上手くいってる?そろそろダンス合わせようかと思うんだけど…」

りっちー「あ〜…( ̄▽ ̄)あのねー!
ちょっと、今までの振り付けを…変えてみようかと思ってんだよ!
(。'-')(。,_,)ウンウン」

にゃお「え?え?今更?Σ(゚д゚lll)…」

"にゃお" りっちーのダンス仲間であり
ダンスチーム[ACE]を組んで6年ものあいだ共に踊ってきた。
パラパラダンサーとしてのレベルは高く、大きなダンス大会で優勝したこともある実力派であり、当時は誰もが認める筋金入りの『ギャル』であった。りっちーにとって彼女は親友であり、最高の舞友(ぶゆう)と呼べる存在であることは間違いない。

にゃお「で、でもさー… どう変えるの?
他の皆んなだって困ると思うしぃー(^_^;)」

至極当然の反応である。 1週間後に控えた本番は、チームACEの単独ライブなのだ。リーダーのりっちーがこんな状態では全体の士気にも関わる。

りっちー「ほら!やっぱりさー…決まった振付はもう古い訳よ( ̄▽ ̄)
もっとチームACEらしいアレンジを強調させるっていうかさ~これからの時代?みたいな?(;´д`)」

にゃお「……やっぱり調子悪いんだ…… (ー ー;)」

りっちー「いや…まぁ、そうです…ネ…ゴメンなさーい m(TзT)m」

認めるしかなかった。これ以上の言い訳は自分自身がみじめになるだけ…
だからといって素直に認めたところで調子を取り戻せる訳でもない。
りっちーは、すがるようなキラキラと涙ぐんだ瞳で にゃおを見つめていた。

にゃお「あ…あはは(^^;;  まぁ、調子が悪いのは仕方ないよ…りっちーが悪いわけじゃないんだしさ…」

にゃおの言い方は少しおかしかった。
りっちーが悪いわけじゃない…』とはどういうことだろう? 練習不足や体調管理の不備、気合が足りないなど、調子が悪い理由には少なからず本人の心がまえで左右されるものも多いはずだ。
にも関わらず彼自身を責める言葉は何一つ無い。
りっちーは、そんな にゃおの言葉に少々違和感を覚えたが、それは彼女の優しさなのかもしれないと考え、深く追求する気にはならなかった。

りっちー「でも、どうしよう…゚(゚´Д`゚)゚
このままじゃ本番で踊れないよ!
…こうなったら、オレぬきで…」

半ばあきらめたような口調でつぶやく。
このまま恥をさらすよりは良いという考えが彼の頭を横切ったとき…

にゃお「そうだ!もしかしたら上手くいくかもしれない(・∀・)♪」

りっちー 「え?( °_° ) 何かいい方法があるの?」

にゃお「(*゚∀゚)b うん!!」

にゃお「私の親戚のおじさんで科学者の人がいるんだけど、最近『ダンス用特殊スーツ』の開発に成功したの!」

りっちー「な、何だよ!その怪しさハンパない感じだけど、ちょっと気になる感じのスーツは!?Σ(゚д゚lll)」

実は りっちー、TVで活躍する変身ヒーローが大好きな青年。『特殊スーツ』と聞くと、どうしても本能的にヒーロースーツの方を連想してしまうのだ。

にゃお「やっぱり気になるでしょー?
(。-∀-)ニヤリ」

りっちー「いや、待て待て! 俺は身体の調子が悪いだけで、そういう道具に頼ってどうのこうのっていうのはさ~(^^;; 」

半信半疑の彼にとって、にゃおの言う『ダンス用特殊スーツ』を素直に着る気にはどうしてもなれなかった。
たしかに詳しくは知らないが、それがダンサーにとって反則的な行為なのではないか?
という思いが少なからずあったからだ。
自分自身の力で上達してこそ踊ったあとの達成感と充実感が得られる!
彼のダンサーとしてのプライドである。
にゃおの提案に抵抗感を感じる理由はそこにあった。

にゃお「じゃあ、このまま本番で踊れなくて恥かいても良いんだ~
( *¬ω¬)ジロー」

りっちー「う、うーん…(。-_-。)」

困る。納得できるダンスができないと最初から分かっていてステージに上がる事は確かに避けたい。
だが 欠場するのも避けたい!

にゃお「もう!じれったいな…よし!今から研究所行くよ!…
ほら!ヽ(`Д´)ノ」

りっちー「えー!今から?…練習は?」

にゃお「無駄!(`・ω・´)!」

りっちー「…ですよねー…゚(゚´Д`゚)゚」

まだ半信半疑のりっちーは、にゃおに手を引かれながら、もたつくように練習部屋を後にし、二人で りっちーの車に乗り込んだ。

りっちー「で、どこに向かえばいいんだ? (´・ω・`)?」

にゃお「私がナビするから。でもこの事はまだ誰にも言わないでね! 秘密基地なんだからね! ( ̄∀ ̄)」

りっちー「秘密基地 …! Σ(゚д゚;)」

どんな所に連れて行かれるのか分からないが、スーパーヒーロー好きにとって『秘密基地』と言うキーワードは確かに惹かれる。
りっちーの頭の中には、既にそのイメージが、いや 妄想がふくらみまくっていた。

りっちー(な、なんか結構…楽しみかも…♪(ΦωΦ)フフフ…)

にゃお(とりあえず第一段階は成功っと♪(ΦωΦ)フフフ…)

怪しげな笑みを愉しげに浮かべた二人…
無邪気で今ひとつ危機感の薄いりっちーと、何かを知り何かを企んでいそうなにゃお

これから待ち受ける運命の序曲(イントロ)が流れ始めた事に、りっちーはまだ気付かずにいた…


【予告】

にゃお「どう?これ気に入ったでしょ?りっちー (・∀・)」

りっちー「や、ヤッベー…これ( ̄◇ ̄;)」

男の声「どうだい?君はこういうの…好きなんだろ?(▼ω▼)ニヤリ」

りっちー「( °_° )……だれ?」

【次回】
ビートファイターAce BGストーリー

measure 2.『装着!ビートファイターシステム』

テンション上がってキタ━(゚∀゚)━!

ビートファイターAceとは?

IMG_7606 掟破りのダンシングヒーロー!

 ビートファイターAceは、“ダンスパフォーマンスユニットACE-えーす-”が2012年4月に誕生させ、秋田市を拠点に独自のダンス&ヒーローショーを公演するローカルヒーローです。

 そのモチーフはクラブやディスコなどで活躍するDJであり、音楽とダンスから大きな電力を生み出す“ビートファイターシステム”と呼ばれる特殊スーツを主人公のパラパラダンサー“りっちー”が着て戦うお話です。

 衣装・造形は全て自分たちによる手作り(ほとんどはリーダーの“りっちー”が製作)で、そのクオリティーの高さに高評価を頂いております。

 ショーの内容は、殺伐とした雰囲気よりもギャグ要素が強く楽しいお話なので、幅広い年齢層の方々にお楽しみ頂けると思います。

 ビートファイターAceには、『一般的なローカルヒーローの常識を打ち破る!』というコンセプトがあり、その大きな特徴として
 ・公演中にマスクを取って素顔を見せる
 ・正義の味方にこだわらない普通のお兄さんが主人公
 ・あまり悪さをしない敵役と成り行きで戦うユルイ設定

等があります。

 また、IMG_2929二人以上のヒロインを登場させ、ダンスやバトルを繰り広げるステージは、小さな女の子たちにも楽しんでもらえる要素として人気があります。

 
とにかく、観客と役者が一緒になって楽しめる空間と時間を演出し、イベントステージを大いに盛り上げてまいります!


【ストーリー概要】

パラパラのダンサーである“りっちー”は、最近どうも調子が悪く「もっとダンスが上手くなりたい!」と願っていた。
ある日、ダンス仲間の“にゃお”から「私の親戚のオジさんが考案した、ダンス用特殊スーツの稼動実験に協力して欲しい。」と頼まれる。

初めは渋っていた“りっちー”だったが、TVヒーローの様なデザインのスーツを目の当たりにすると、もともと特撮ヒーローが大好きな彼は、ビートファイターの格好を大変気に入り、被験者として実験に参加することを承諾する。
こうして『掟破りのダンシングヒーロー、ビートファイターAce』が誕生した!

2012年4月、最初の稼動実験最中の事。突然コンセントプラグの様な姿をした謎の怪人達に襲われてしまう。
訳が分からないまま戦う事になってしまったビートファイターAceこと“りっちー”。
始めは弱腰で戦いにすらならないAceであったが、にゃお達のアドバイスにより、セットしたCDから流れる音楽に乗ってヒーローとしての力を発揮して見事に怪人たちを撃退する!

だがこれは、彼にとって大変な試練の幕開けに過ぎなかったのである。
次々と襲いかかる謎の人造人間たち、少しづつ明かされるビートファイターシステムの秘密、はたして“りっちー”の運命は?


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