measure 3.『誕生!ビートファイターAce』
(後編)

りっちー「…あ、ど、(ノ∀`●)どうも…りっちーです。なんで知ってんの?」

おかしい…やはりテンションが低すぎる。
いつもの彼ならば…

「どうもー!りっちーでーす☆(ゝ。∂)オレの事知ってるなんて嬉しいな~も~♪
ヨロシクね~o(^o^)o
ウ〜ンマ♪(~ ̄³ ̄)~ I love youぶちゅー♪」

…などと相手に引かれかねないほど陽気に自己紹介していたことだろう。(たぶん...)
さらに、彼らが自分の事を知っていたと言う不意打ち感が調子を狂わせてしまった。

???「あ、オレはブラックっていいます!ここの研究員ダンサーで、アクションも練習してます。りっちーさんが今日来る事はハカセから聞いてたんで(・∀・)」

???「ヾ(o´▽`)ノ ハーイ☆初めまして!見た目はカラッと中身はジューシーのカラアゲでーす!
………ヨロシクお願いしまーーーす♪」

りっちー「( ̄▽ ̄;)…」

ブラック「なぁカラアゲ…ヽ(•̀ω•́  )その挨拶ってステージ用だろ?ここは普通の自己紹介で良いんじゃねー?」

彼らはビートファイターシステム研究所の専属研究員ダンサーで、2人で『ブラカラ』というダンスユニットを組んで活動しているらしい。

ブラックはキリッとした顔立ちの真面目そうな若者だ。声にも張りがあって硬派で一直線な印象を受けた。それゆえ、ツッコミはなかなかに鋭く厳しい!

カラアゲは背は高くないが筋肉質で童顔。陽気だがマイペースがあだになって場の空気を時折凍らせるタイプだと感じた。が、それもまた面白いキャラクターといえるだろう。

二人のバランスは実に良い。まるで漫才コンビのようだ(笑)

二人ともTVヒーローやアニメが好きで、りっちーともウマが合いそうだった。
三人は意気投合し、しばらく雑談を楽しんでいた。
すると不意にりっちーがある提案を切り出した。

りっちー「そうだ!( ・∀・)ノ  二人にお願いがあるんだけど…」




りっちー「ヽ(*´∀`)ノたっだいまー!」

第一研究室に戻ってきたりっちーは、先ほどとは打って変わって明るい表情になっていた。

にゃお「(*⌒▽⌒*)何かいい事あったの?」

りっちー「(o ̄∇ ̄o)♪へへ…まーねー!」

にゃおハカ!今ならビートファイターシステムを装着できるんじゃないですか?」

明るくなったりっちーのオーラを感じたにゃおは、今度こそという期待を込めてハカセのゴーサインを待った。
だが…

ハカセ「(;一_一) 残念ながらそれはまだ無理だ…すまん」

その場が一気に冷たくなる。二人の表情はみるみる曇った。
彼らにはその理由を想像することすら出来ない。なぜ無理なのか問いただそうとしたとき。

ハカセ「1週間の時間をくれ!それまでにりっちーが100パーセント装着出来るように調整してみせる!
(。`・ω・)9"」

にゃお「えー!Σ(゚д゚lll) イベント当日になっちゃいますよ!」

ハカセ「大丈夫だ!(▼ω▼) 本番には間に合わせる。チーム『ACE』のリーダーである君にピッタリの最高のスーツを用意しよう!
僕にアイデアがあるんだ。」

りっちー「…ならお願いします。
(`・ω・´)キリッ  オレ…頑張るんで!」




2012年4月20日  ここ『土崎ドリームタイム』というカジノバーに、りっちーにゃおをはじめとする数人の若い男女が集った。
ダンスパフォーマンスユニット[ACE‐えーす‐]に所属する彼らは、今まで小さなお祭りやダンスイベントでの出演に甘んじてきた。
今回とて決して広い会場ではない。客はせいぜい50~60人といったところであろう。
それでも自分たちだけで観客を集めるステージは今回が初めてであり、今持てる最大限のパフォーマンスを発揮できる念願の舞台なのだ。
彼らは、それぞれの思いを胸に会場へと歩みを進めた。

ACE パフォーミングナイト!』本番前。
りっちーにゃおの二人は他のメンバー達とは別に、建物の裏に設置した青いテントの中に居た。

りっちー「こ、これは( ゚д゚ )…!」

にゃおハカセ…(゚O゚)このために1週間かかってたんですか!」

ハカセ「(ΦωΦ)フフフ…いかがかな?ビートファイターシステムを今のりっちー専用にカスタマイズしたんだ!」

そこにあったのは、黒と銀色だけのシンプルな以前のダンス用特殊スーツとは少しデザインが違っていた。
基調は同じだが、所々に赤、黄、青の原色がポイントに使われ、カッコイイがやや無骨だったデザインにオシャレな感じが加わえられていた。

りっちー「それにコレは…『ACE』…」

にゃお「あーホントだ!(*゚◇゚) マスクの横に『ACE』って文字がある!スゴーい♪」

ハカセ「さぁ!(▼ω▼)装着してみろ、りっちー
チーム『ACE』のエースダンサーは君なのだから!」

りっちー「ハイ!(・ω・)ノ*。.・°*!」

りっちーは、装着者用の六角形プレートに飛び乗った。
こみ上げる高揚感とみなぎる力を感じる。

そして特殊スーツが光って見えた瞬間!マネキンから外れた各パーツは自動的にりっちーの体へと吸い寄せられて行く。

足、脚、腰、胸、腕、手、肩、最後に頭のパーツであるマスクが装着されると、各パーツの光は落ち着き消えていった。

そこに残ったのはTVに出て来てもおかしくない、紛れもないカッコイイ ヒーローだ!

ハカセ「エクセレント!ついに誕生したな。君は今日からこう名乗るんだ!」

燃えるハートをリズムに乗せて!
刻むビートが生み出すエナジー!
掟破りのダンシングヒーロー!
ビートファイターAce

Ace横顔

【予告】

Ace「な、Σ(゚д゚lll)何だよこいつ等!」

「ビリビリー♪」

にゃお「Aceー!・゚・(つД`)ノ 助けてー!」

Ace「え?( ゚д゚ )オレ?」



【次回】
ビートファイターAce BGストーリー
measure 4.『初めての稼働実験!』

テンション上がってキタ━(゚∀゚)━!

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